3月4日、フランス中南部、サンテチエンヌ市にあるアウトリッド・ブリアン中学校の生徒10名と黛まどかがオンラインでの句会にチャレンジしました。
学校では歴史教師のヴァレリーさん、図書館司書のアマンディンヌさんがアジアをテーマに「読書トライアル年間」を企画しており、すでに1月末に地元の俳句サークル「HAIKUMAN575」から俳句の基本ルールを学んだ生徒たちは、この日のために、ひとり一枚、京都の風景写真を選んで俳句を詠んでくれました。
人生で初めての作品をプロに読んでもらえるとあって、やや緊張してスクリーンを見つめていた生徒たち。「何か季節を感じさせるモチーフをいれるとこの句は深くなりますね」、「直接的な表現は控えましょう」 といった講評に盛んにうなずいていました。
また作品の添削の後、質問タイムでは、思春期の旺盛な好奇心を発揮して
「どうして俳句の道を選んだのですか」
「ひとつの句をつくるのにどれくらい時間がかかりますか」
「人生ではじめて詠んだ句をおぼえていますか」
など、大人も思わず唸ってしまうような鋭い質問が飛び交いました。
今回の最優秀賞に選ばれたのは下のような生徒の句。
生徒たちの作品は、推敲を重ねた後に「京都×俳句プロジェクト」にも投句される予定です。中学生たちが小さな教室で小さな命をテーマに詠んだ俳句が、春の鳥のように世界に羽ばたき、多くの人を元気にしてくれますように。
日 時 | 日本時間:2021年3月4日 21:00~21:40 フランス:2021年3月4日 13:00~13:40 |
学校名 | フランス、サンテチエンヌ市 アストリッド・ブリアン中学校 (Collège Aristide Briand) |
参加者 | 生徒8名(12~14歳)、先生2名、川崎康輔、黛まどか |